| 相沢祐一が転校してきたその日、原作とは少し異なる出会いを果した彼らを待ちうける未来とは? 異なる視点から見ることで彼らの意外な一面を見ることになります。 北川の台詞がまるでそんな裏シナリオが元々存在していたかのようにハマッていて作者である私自身が驚きました。 でも小手先のテクニックよりシナリオにもっと労力を裂くべきでした…。 超過密な祐一のスケジュール調整に苦労しました。 |
| Kanonの二次創作(DNML)では間違いなく最高傑作です。内容は単なるヒロイン全員救出というよくあるものでありながら、これだけ深みのある作品は他にないと思われます。というのも、普通『Sky』等をはじめとする傑作は、キャラや世界観に原作になかった新たな設定を持ってきて読者の耳目を驚かせるのがウリですが(それはそれで面白いのですけどね)、この『もう一つの可能性』にはそのようなものはありません。この作品で採られた設定改変は主人公の変更ということだけ……、それも祐一から北川に主人公を変えただけなのです(と、栞のヒロイン化)。 しかし、たったそれだけなのに、原作の台詞とかを全く壊さず全く別のKanonの物語を演出しているのは見事と言うほかありません。朝遅刻寸前の祐一達に言った北川の台詞やあのあゆシナリオの穴掘りを手伝うと言った北川に深い考えがあったなんて誰が考えたでしょう? 題名の通り全く考えられない可能性でもないというところがこの作品の最大の魅力です。人を感動させる物語というよりは『あなたはその人のことをどれだけ知っていますか?』というテーマを表現した物語という意味での完成度が高いと思います。この作品の北川君を見て、自分と他人の関係を見直してみませんか? この作品は二次創作の一つの可能性を追及しただけでなく、人を一つ成長させてくれる素晴らしい作品です。 その他にも色んなテーマを含んでいるため、かなり考えさせられる内容になっていると思います。テンポもいいので4時間くらいかかるプレイ時間も気にならないでしょう。とにかく、KanonのDNMLをやるなら(作る人は特に)、これは是非とも一度目を通して欲しい作品です。 |