1月23日(土曜日) PARALLEL


 夜遅くに秋子さんから電話があった。
 昨日の夜のお詫びとお礼を伝えられた。
 正直秋子さんが病気で倒れるとは意外だった。
 もちろんそのことを言ったら、『どういう意味ですか?』と少し怖い声が返ってきたが……


 それにしても……
 今までの秋子さんとあゆのふれあいを聞いているかぎり、二人は本当の親子のようだった。
 あゆの献身的な看病は、まさに母を想う娘のそれである。
 実際、秋子さんの風邪にうろたえていた時のあゆは7年前の母親の姿に秋子さんを重ねていたのだろう。
 たしかに妻と秋子さんは似てなくもない。
 特に大らかな性格という点では非常に似ている。
 はっきり違うところがあるというと、髪の長さと顔くらいだろう。
 僕の妻はショートヘアーで童顔だった。
 あゆが童顔なのも妻に似たせいだと思われる。
 ただ、違いといえばそれだけで、あゆが秋子さんを母親のように思うのも納得がいくことだ。
 妻と一緒にいた時のあゆは幸せそうだった。
 僕の幸せは、そんな二人の幸せな笑顔を見ることだ。


 でもあゆの幸せは……
 認めたくなかった……7年も待っていたのに……




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