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【後書き】
 読み終わりお疲れ様です。
 フライングで見てる人『メッ』です(何)
 縦読みしてる人、何も出てきませんので諦めましょう。

 このSS、見ればお分かりでしょうが、大半の月姫プレイヤーが想像して楽しむであろう幻のさつきシナリオ、その妄想の一つです。
 つまりこれが僕の考えたさつきシナリオというわけですね。
 こんなの違う、と思った人ゴメンナサイ。
 こういうシナリオならアリか、と思ってくれた人ありがとうございます。
 月姫がホームグラウンドならば根入れて本編のように志貴一人称でやるところだったのですが、技術や時間の都合でオムニバス形式(?)っぽい方向性でまとめてしまいました。
 ある意味これが残念といえば残念なのですが、反面だらけることなくスマートにまとまった感もあるのでまあよかったかなとも思ってます。

 このさつきシナリオをするにあたって意識したことは、原作月姫で一番薄い要素を重点的に押し出すことでした。
 それは本編でよく語られている通り『人間』ということです。
 『化け物』や『殺す』といった方向性が顕著の原作に対して、『人間』や『日常』を強く意識して構成してみました。
 ていうか、原作みたいに弾けたのやるの僕には絶対無理ですし(苦笑)
 そのせいで、ある意味月姫らしくない話になってるんじゃないかなあとも思います。
 まあ、『らしい』か『らしくない』か、月姫SSとして『認める』か『認めない』かは読んだ方に決めていただくしかありませんけれども。

 前置きはそんなところにしておいて、書き終えてからの各キャラに関する雑感でも。


【各キャラへの雑感】
・遠野志貴
 最終的に一番お気に入りの部類に入ったキャラです。
 月姫プレイ時は危なくてエロい奴という印象が強くて、実はあまりお近づきになりたくないタイプだったのですが。
 先生の言葉と、さつきからの小さなお願いに応えて諦めない道を選択したあたりで脳内のイメージが変わったのかもしれませんね。
 そのあたりからは、朴念仁っぽい性格がむしろ好感が持てました。
 まあ、あくまで原作月姫があってのことですけれども。
 ちょっと想像を働かせれば好きになれるキャラだったんだなというのは、このSS書いて良かったと思っていることの一つです。


・弓塚さつき
 原作のように、事件に巻き込まれて殺されちゃうかわいそうな女の子ってのも切なくて好きなんです。
 でも、逆に言うと原作月姫はそれが不満でもありました。
 だって、彼女があっさり殺されちゃったせいで月姫の全てがマトモでない話で固まったようなものですから。
 いや、もちろん好きですよ、原作がそういう方向性で固まってるのは。
 ただその後の歌月・メルブラと止まらない暴走を見せられて、彼女みたいな普通のベクトルがふと懐かしくなったという感じです。
 好物も食べ過ぎるといい加減飽きるというところでしょうか。
 それにしても、某リーサルウエポンといいどこかヤケクソ入って開き直った性格に変わる女の子はやっぱり好きです。
 とりあえず、彼女に関してはあくまで一つの可能性ということで……。


・アルクェイド=ブリュンスタッド
 月姫ファンには怒られるかもしれないけど、戦意喪失する彼女がお気に入りです。
 というか、変な意味で彼女は書いてて面白かったです。
 お料理好きになってたり、人間に興味持って人間社会に溶け込んじゃったりとか。
 どれもこれも月姫ファンには怒る人が出るのではないかと予想されるのが怖い。
 その後の歌月・メルブラへの原作側の展開とはかなり違う方向性にいってしまったと思います。
 まあ、それだから可能性を想像して書く方向性の二次創作が好きだったりするのですが(笑)
 人間に興味を持って人間になったはいいものの、トロッコでグルグル同じところ回ってたとかいうどこかの神様の例もありますし、アリかな?


・シエル
 読者の中には彼女が真のヒロインという方もいるのですが、作者的には微妙。
 というのも、他のキャラに比べて随分既存の範囲内で収まってておとなしい気がするからです。
 大魔王バーン戦のポップがモチーフになったりしたせいで、自分で作ったという印象が薄いんですよね。
 場面の使い所とかはハマってたので気に入っているんですけど、うーん……(苦笑)
 パン屋のエピソードがなかったら完全に借り物キャラになっちゃっただろうなあ。


・ミハイル=ロア=バルダムヨォン
 一番報われない人です、はい(苦笑)
 本編ではサツキの独善チックな嬲り殺しの憂き目に遭ってますが、『人間』寄りでいくと彼の断罪は避けられなかったと思います。
 彼はたくさんの人間の命を手にかけ、また転生した人間の人生を食い物にしてやりたい放題やってきました。
 外国映画の手法っぽく、芸は身を滅ぼす的な報いが返ってきたのは『人間』サイドで見れば当然の報い……だったんじゃないでしょうか。
 人の命は地球より重い、何故人間だけ特別なのか? それは悲しむ人がいるから、という論法になるわけですが、そこから何を感じるかは読まれた人の想像次第ということで。


・ネロ=カオス
 なんとなく海面を走るバイセクシャルなルーマニア産吸血鬼が混じったような(何)
 ていうか、深緑の智将グリニデ様も混じってません?(殴)
 一言で言って狂人です。狂ってます。
 群体の観察者として常に良い客席を選ぶという思考回路からさつきと同化したりしました。
 というか、今回の事件を起こした全ての元凶はこいつです。
 さつきでなくても素質の高い、現代倫理に苦しむ出来立ての死徒を見たら彼は同じ行為をしていたでしょう。
 なんか酷い言いようですが、彼は原作からかなり好きです。
 誇り高いところとか、死を受け入れてる節のある最期とかどうも人間臭いように感じたので。
 さつきと彼を結びつけたのはそんな縁からです。
 やりたい放題やって、生き方も貫き通した上で満足して死んでいった彼がこの物語中一番の勝ち組かもしれません。
 ただ、死に心から満足できたのはやっぱりさつきとの交流が原因で人の心を少しだけ思い出したのが原因なんじゃないかな……と思います。
 この物語はさつきを表の主人公とすると、ネロが裏の主人公で、これが彼のグッドエンドのつもりです、私的には。


・サツキ=カオス
 一体どこからがさつきではなくてサツキだったのか?
 答えはネロとさつきが同化してからです。
 初期の性格はまんまさつきなので分かりにくいですが、それはサツキがさつきの性格をベースに作られたからということでご理解いただけると幸いです。
 というか、一応カラクリを説明するとそういう感じというところで。
 死徒サイドの核となってるネロの影響と強大すぎる力のために性格が歪み、どんどんぐちゃぐちゃな性格になっていったのが本編の過程です。


・蒼崎青子
 語り部だった先生。
 不思議な人のままなのでノーコメントです。
 ていうか、何も書けない(苦笑)



【サブタイトル元ネタ】
 メインタイトルもネタでつけたものですが、これはちょっと個人的なので割愛。
 連載中の第四話の後書きに書いてますので、興味ある方はどうぞ。
 あらかじめパクリネタであることを明かしておくためにここで取り上げておきます、まる。


>Page 1 「革命前夜」
漫画『神風怪盗ジャンヌ』のサブタイトルより。

>Page 2 「8th.」
監修やつぎ氏のサイト名より。ある意味一番問題ありそうなサブタイトル(ぉぃ)

>Page 3 「四時の悪魔」
RPG『バウンティソード』のサブタイトルより。ただ、それも元は映画のタイトルだとか。

>Page 4 「絶望の宴は今から始まる」
『スーパーロボット大戦α』のサブタイトルより。その話は別に好きじゃないけど。

>Page 5 「断罪――転生無間――」
唯一オリジナルです。

>Page 6 「黒の夢の終わりに」
RPG『クロノトリガー』のラストタイトル「星の夢の終わりに」をもじったもの。

>Page 7 「終わらない世界へ解き放とう 世界の果てでめぐり逢うまで」
Page 1と同じく『神風怪盗ジャンヌ』より。『世界』でメインタイトルと重なるのでチョイスしました。




【最後に】
 読んで下さった方、ありがとうございます。
 連載中色々と励まして下さったworldさん、監修(特にネロの台詞関連)をして下さったやつぎさん、ありがとうございました。
 というわけで、これでほんとのほんとに終わりです。
 縁があったらまたどこかでお会いしましょう。



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(おまけ)連載中各話についていた後書きは各話ソース最下部にコメントアウトしてます



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