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戻る ただひたすら祈った。 元気になりますように。 また、一緒にバナナを食べられますように。 おかあさんが、ベッドの上で笑っている。 お医者さんと何か、話している。 よかった。 その日以来、あたしのふともものつけ根には普通の女のひとにはないものができていた。 それは神様が、すきなひとをたいせつにするための授けてくださったものだと思った。 でも、人には見せてはいけないといわれた。いじめられないようにと先生に事情を話していた。よくわからないけどそういうことなんだと納得しておいた。 それからしばらくして、あたしは先生に連れられて教壇に立たされた。 せいきょういくって言って、男女のからだの違いや子供の作り方について教える時間だった。 そこでパンツを脱いで見せるように言われた。 いつまでも帰してくれなかったから、見せてきた。 「男女の中間でりょうせいぐゆうというものがあります。とてもめずらしいもので、男の人も女の人も愛する事のできるとてもすばらしい体です。先ほど説明した同性愛の人と同様に、きもちわるがったりいじめたりしてはいけません」 先生のいうことはよくわからなかったけど、なんだかすごくいやだった。よけいなお世話だと思った。 それからは、あたしとおかあさんは、どこにいってもいじめられるようになった。 『ふたなり』だと呼んで、いやがらせをうけた。 いつまでたっても、そんな暮らしはかわらず、あたしは先生のしでかしたことを思いだし、かなしくなった。 ぜんぶ、この出っ張りのせいだ。 でもこの出っ張りは、すきなひとをたいせつにするためのものだ。わるく思ってはいけない。 いたずらもひどくなって、つらい日々がつづいた。 そして、遠くの町へ引っこすことになった。 その日以来、ぼくは彼女とよく遊ぶようになった。 「他に友達はいないの?」 麦を倒して、寝転がっていたときに訊いた。 「うん…あたしは普通じゃないから」 最初はその意味がわからなかった。 どう見ても彼女は普通だったし、普通の人以上に人なつっこく、こんなところでひとりで居る理由がさっぱり理解できなかったのだ。 しかし後にその理由は、彼女の口から語られることになる。 「あたしには男の人のものがあるの」 少女は、もっと幼い時は違う町に住んでいたらしい。 そのときに学校で行われた性教育の授業の直後、その町を去ることになったのだという。 その内容がどんなものだったかまでは訊けなかった。 でも、その少女の口調からも、その教師が彼女をどんな扱いにしていたか想像がついた。 当時の行過ぎた人権意識から幼い子供にまで性的マイノリティや避妊法まで教えるような風潮により、早く初潮を迎えた少女をサンプルとして暴露するようにさらし者にするような内容のものだったのだ。 周りと違う存在としてかり出されたのが、彼女だった。 しかし、この土地にやってきても何も変わらなかった。 周囲からの奇異の目と好奇の念を背負い続けなければならなかった。 だから少女は、町の子供たちが集まるような場所を避け、人知れずこんな場所でひとりきり遊んでいたのだ。 ただ僕だけは町の人と同じような目では見なかった。 実際、その肉棒を目の当たりにしてもだ。 ただ、へぇ、と思っただけだった。 気持ち悪いのとは違う。ただ、自分のよりちょっと大きくて悔しい、とそれだけだった。 「それは祐一くんだからだよ」 それを口にして言うと、彼女は嬉しそうに答えた。 「ぼくが特別ってこと?」 「あたしにとってはね」 彼女が膝を曲げ、くるりと回転して立ち上がるとワンピースのスカートの裾を咥え、パンツを下ろす。 そのおしっこ競争の合図に、僕も立ち上がってジッパーを下ろした。 だけどどんなに気張って膀胱に力を入れても、少女より遠くに飛ばすことができなかった。 少女はもう剥けていたからだ。 それは不公平だったので、僕は彼女にハンディを付けることにした。 「おいで」 「……?」 「ほらっ」 ちょこちょこと近づいてきた少女の亀頭に、ぐにっ、肉茎の皮を引っ張り被せてやった。 「これで僕とおなじくらいだ。出してみて」 少女が放尿を始めると、滑稽なほど絶妙に、尿が包皮の中に一旦溜まった後に出始めた。。 「オッケーだ。これで勝敗の差が縮まるよ」 でも実際は勝敗の差なんてぜんぜん縮まらなかった。 もとより少女のほうが腹圧が強かったからだ。 なによりそんなことは関係なく、少女は被った状態をいたく気に入ったようで、いつだって被らせるようになった。 それはそれで僕にとっても嬉しいことだった。 「ねぇ…」 喋りやすいように僕がスカートを持ってやると、少女は放尿しながら言った。 「あたし…自分のおちんちん、好きになれるかもしれない」 少女が告げた。 「そう。それは良かった。自分を好きになることはいいことだよ」 「祐一といたらね…」 「会って少しのぼくをそんなに信用されても困るけど…」 「どうしてだかわかんないけど、そう思うよ…」 「ふぅん…」 |