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【修学旅行 】


「美坂、メシ、一緒に食わないか?」
「そうしようよ、香里」
 水瀬と一緒に話しかけるが、美坂の反応は芳しくない。
「……ごめんなさい、体調……悪いの」
 俯きながら途切れ途切れに答え、割り当てられた部屋に戻っていった。
「ずっとこの調子だ。オレ、嫌われてるのかな」
 オレの言葉に対し美坂を目で追っていた水瀬が答える。
「わたしに対してもそう。ここんとこ、妙におどおどしてるの。わたしにも言えない悩みがあるのかな」
 そう言って俯く。
「体育で着替えるときも、体を見られるのを恐れてるみたいにこそこそしてるくらいなの、まるで対人恐怖症みたいな状態。このままじゃせっかくの修学旅行も全然楽しめないよ」
「……香里、やっぱりダメだったか」
 栞ちゃんと電話していた相沢がこっちに来た。
 相沢が転校してきた数日後にオレが中庭で見つけた女の子と、相沢は付き合っている。
 オレは知らなかったのだが美坂には妹が居て、その子が栞なんだそうだ。
「あの事がまだ尾を引いてるのかな」
 相沢がため息と共に呟く。
 栞ちゃんは大病を患っていてもう長くなかったらしく、自分の心を守るために美坂は妹の存在を否定していたそうだ。
「栞ちゃん、もう元気になったのにあの事で自分を責めてるのかな?」
 水瀬がまた俯く。
 オレも、水瀬も、美坂との付き合いは決して短くはない。それなのにあいつが背負っていたものに気付いてやれなかったのが悔しかった。

 しばらくしてジュースを買いに行くと……
「あれ? 美坂は風呂入らないのか?」
 今は女子が入る時間(結構短め)なのだが。
 この温泉旅館は混浴だから期待してたのだが、当然ながら学校がそんな粋な事をするわけもなく男女別の時間を割り当てやがったのだ。
「……うん、風邪なの」
 美坂はそう言ってそそくさと立ち去っていった。



「う……」
 飯食ったら速攻で眠くなったため風呂入りそびれたまま寝てしまったのだが、何やら変な夢を見て寝汗をかいてしまった。
「一風呂浴びるか……」
 じったりと体中湿っているため、とても寝直す気にはなれなかった。
 幸い、掃除の限られた時間を除けば24時間入浴可なので着替えや手ぬぐいなどを用意して部屋を出る。
 予約のミスがあったため、オレはかなり古びた別館にひとりで泊まることになってしまった。
 隔離されたような気分でちと寂しいが、まあ、同室の奴に気を使う必要はないからありがたい。
 風呂は脱衣所や洗い場こそ男女別だが、露天の岩風呂は繋がっているようだ。
 だが、もう夜遅いためか誰も入っていなかった。
 他の男の裸体は論外として、女体を拝めないのは残念だ。
 まあ、これだけ広い風呂に手足を完全に伸ばして入れるだけでもよしとしよう。
 考えてみれば貸し切りなんだからその贅沢を満喫するか。

 ざばっ……

 水音、先客がいたのか?
「きゃ! こ、こっち見ないで!」
 目を凝らすと、湯気に隠れていたが奥の方に、胸をかき抱き背中を向けた人影があった。
「その声……美坂か?」
「とにかく見ないで!」
「こ、ごめん!」
 脱衣所のほうに向く。
「そ、そこにいたらあたし、出られないわ」
「あ、そうか」
 一旦湯船から出て洗い場に上がる。
 どうやらオレが入り口付近に陣取っていたため出るに出られなかったらしい。
 対人恐怖症みたいになっていたから、みんなと入るに入れずこんな時間に入浴していたようだ。

 じゃば……

 水音と共に……
「わ? きゃ!」
 大きな水音がした。転んだのか?
 オレのせいで上がれず長時間湯船に浸かっていたため、のぼせていたようだ。
 その後、上がる音はしない。
 もしかして、と嫌な予感がして振り向くと、美坂はぶくぶくと沈んでいた。
「ふ、不可抗力だ。許してくれよ?」
 彼女を助け起こす。
 柔らかく、滑々とした体。
 オレの一部がこれでもかと言わんばかりに元気になってしまうが、理性を必死に働かせる。
 美坂は湯あたりしているのか目が渦巻きになって気絶していた。
 そのとき、オレは視界の隅っこに写った本来あるはずのないものに気づき、合わすまいとしていた視線を彼女の股間に向けてしまった。
「え……? えぇっ!?」



 今、オレは自分の部屋に戻っている。
 目の前の布団には浴衣に身を包んだ美坂が横たわっていた。
 これからどうするかと考えを巡らせながら、彼女をうちわで扇ぐ。
「ん……」
 彼女が息を漏らす。
 起きるのかと思ったが寝息を立て続ける。
 それから、軽く寝返りをうつかのように身をよじる。
「ふぅ……」
 なにやら切なげな息を吐く。
 そして、オレは見てはいけないと思いつつも彼女の体の変化に釘付けになっていた。
 彼女の下腹部は、何かによって浴衣の生地が押し上げられていた。
 男のオレには馴染みの現象、だが、女の子にはあるはずのない現象。

 ファサ……

 寝返りではだけかけたところに内側から押し上げられ、浴衣の前が開く。
 やむを得ずオレが履かせておいた純白のコットンのショーツが、女性としては不自然な隆起を見せていた。
「ん……ふ……」
 彼女はむず痒そうに身をよじる。
 オレは声をかけるにかけられない。ただじっと見守るしかなかった。
「ん……北川……君……」
 今、オレを呼んだのか?
「美坂?」
 呼びかけてみるが、彼女の目は完全に閉じている。
 頬は赤みがかって息も少々荒いが、目を覚ましているわけではないらしい。
「あ……北川……君……」
 オレの夢をみているのか?
「う……んふぅ……」
 相変わらず荒い息をしながら身をよじっている。
 そして……
「……くっ!」
 彼女は顔をしかめ、体をビクン! と強張らせる。
 背筋が収縮して腰は虚空に突き上げられており、ショーツの盛り上がりの頂点は何らかの液体に濡れてかすかに透き通り、色白の皮膚と同じ色の突起が見えた。
 硬直が解け、全身が弛緩すると股間の膨らみもしぼんでいく。
「ふ……」
 ゆっくりと息を吐いた彼女はゆっくりと目を開く。
 そして自分の身に起きた状況を悟ったのか絶望的な表情を浮かべた。
「……目、覚めた?」
 気まずそうに声をかける。
 他にどうすればいいか思い浮かばなかった。
「……!!」
 オレの存在に気づいた美坂は飛び起きた。
「う……」
 その時股間に走ったであろう違和感や不快感に顔をしかめる。
 そして立ちくらみを起こしたのか尻餅をついた。
「ひ……!」
 悲鳴を上げようとしているのに気づき、オレは慌てて美坂の口を塞いだ。
「お、落ち着いて!」
「んー! んんー!」
 じたばたと抵抗する。
「静かに! 誰か人が来たら、困るのは美坂の方じゃないか?」
「……!!」
 彼女はハッと眼を見開く。
 こんな言い方、まるで脅迫みたいだがこうするしかないだろう。
「落ち着いて、オレは誰にも言わないから」
「……」
「オレを信じて」
「……」
 こく、と頷いたので手を離す。
 そして美坂は腰を抜かしたままあとずさる。
 オレの推察が正しいならば、彼女が今味わっている不快感は相当なものだろう。
 だが、オレに出来る事は……。
「とりあえず、拭いたほうがいいんじゃないか?」
 そう言ってティッシュを差し出す。
「替えの下着、男物でよければカバンの中にあるから」
 そう言って一旦部屋を出ようとする。
 オレが彼女の体の秘密を知ってしまったことを如実に知らしめるが、とりあえず物理的に彼女を不快感から解放してやるには最も適切な対応だと思う。
「待って。あたし、どうしてここに?」
 背中越しに不安に満ちた問いかけが聞こえた。
 やはり、オレ以外の人間の関与を心配してしまうか。
「分かった。説明してやるから拭いてろ」
 そう言って背中を向けたまま座る。
「……うん」
 ショーツを脱ぐ絹擦れの音とティッシュを引き抜く音が聞こえる。
「お前が湯あたり起こして湯船の中で溺れて、オレが助けたときに、見ちまった」
 かさかさとティッシュが擦れる音が音が止まる。
「あ、そんなにまじまじと観察したわけじゃないけど、あ、いやそういうつもりじゃなくって、わざとじゃないけど見えちまって、本当にごめん」
 背中を向けたまま頭を下げる。
「服着せたのは、誰?」
「オレだ。初めは、男のオレがやるのはまずいから旅館の人か水瀬でも呼ぼうかと考えたんだけど」
「……!!」
 息を呑む気配。
「安心して、ってのは変だけど、呼んでない。他の人には見られたくないんだろうから、もう見ちまったオレがやるのが一番マシだと思って……まずかったか?」
「ううん。それがいいと思う」
 しばらくの沈黙の後にそう答えた。
「そうか。でさ、服は……女のほうの脱衣所のかごで使ってたのはひとつだけだからお前のだと思って、それでよかったんだよな?」
「うん。で、下着履かせてくれてた、ってことは、その」
 おずおずと訊いて来る。
「ごめん。はみ出たらまずいと思って、でも、きちんと収めるにはやっぱり見ないわけにはいかなくて。本当にごめん」
「……」
「上に向けるか下に向けるか判らなかったから、とりあえず下に向けたまま履かせて、って、あ、いや、その」
「……」
「その、正直言って驚いた。女の子の部分はちゃんとあって、それなのに、そんなに大きくなかったけどついてて、あ、ごめん」
 混乱してて言ってる事がまとまりを欠いている。
「昔から、その、女の子の……お豆さんのところが大きいかな、とは思ってたんだけど、妹の事拒絶するようになってからあたしも体調悪くなって、大きくなってきて」
「そっか、男のアレは女の子のそれが発達したものだっていうから、何かホルモンの作用が変になってそうなったのかな」
「こんなのって絶対に変。だからお母さんにも誰にも言えなくて、病院なんか行けなくって、誰かに知られたらって思って。それに、妹にひどい事した罰なんじゃないかって思って」
 ぐす、と、しゃくりあげた。
「だから、おどおどとしてたのか。水瀬や相沢、心配してたぞ。本人が一番不安なんだろうけど、隠し事される方だって辛いんだ。あのふたりだってそうだし、その、オレもそうだし」
「だって! 言えるわけないじゃない! 生理はあるからちゃんと女なのに、おしっこは男の子みたいに先っぽから出るようになって、それとは別に、時々さっきみたいにネバネバしたのをお漏らしするようになって、こんな変なの気持ち悪がるに決まってるわ」
 悲痛な声でまくし立てる。
 振り向き、顔を覆う美坂の手をとって言った。
「ちょ、ちょっと待って。さっきオレの名前呼んだあとビクン! ってなったのはやっぱり?」
 彼女ははっと目を見開く。
「あたし、寝言言ってた?」
「ああ、夢にオレが出てたのか?」
「……ごめんなさい」
 そう言ってうつむく。
「え?」
「気持ち悪いでしょう? こんなのに、好きになられたなんて」
「そんな」
「あたしなんかに好きになられて、嫌だよね……」
「ちょっと待てよ」
「あたしなんか……」
 そう言って再び顔を覆おうとする手を取る。
「自分を卑下しないでくれよ」
「だって……」
 彼女の手を強引に引っ張る。
 そして、

 ぐに

「……え?」
「付いてるんなら判るだろう?」
 美坂の手をオレの股間に押し当てていた。
 眼に焼きついた彼女の裸体。
 ただの女体でもオレを興奮させるには充分に事足りた。
 そして、彼女の放出の現場、
 背中越しに聞こえていた後始末の音。
 更に、脳裏に浮かぶ彼女の肉棒は、オレの息子を益々激しくたぎらせていた。
「え……えぇっ?」
「美坂の体を見てこんなになっちまったオレは何なんだ?」
 自分でも驚いていた。理屈では彼女の言うとおりで、斉藤が学校に持ち込んでいた洋物のかなりマニアックなエロ本に出ていたニューハーフとかシーメールってのは気持ち悪いと思っていた。
 だが、美坂のソレは、ただひたすらに可愛いと思えたのだ。
「それは……」
「気持ち悪いって思ってたら、こんな風にはならない。判るだろう?」
 美坂はしばしの沈黙の後、こく、と頷く。
「美坂が自分を卑下したら、オレも貶める事になるぞ?」
「でも……」
 なおも俯く。
「だー! もう、まどろっこしい!」
 俯く美坂の顔を強引に引き寄せ、唇を塞いだ。
「んむっ……!? んんー!」
 じたばたもがいていたが、更に強引に抱きしめているうちに大人しくなってオレは唇を解放する。
「ぶはっ!」
 唇から糸を引くのもかまわず話す。
「お前が出すときオレの名前呼んでくれたこと、嬉しかったんだぞ?」
「えっ……」
「アレって、処理してなくて溜まってて、エッチな夢とか見るとなるわけだけど、その夢にオレが出てたって事だよな?」
 彼女は真っ赤に赤面しながらも頷く。
「夢の中では普通の女の子で、北川君と、その……そういうことしてて……すっごく幸せで。それなのに、お漏らしして眼が覚めて、自分が普通じゃないって思い知らされて……」
 そう言って涙目になる。
「そのときのお前の顔も、ここも可愛かったぞ」
 そう言って彼女の股間を撫でてやる。
「ふぁっ……!」
 ピクン! と軽く体を震わせる。



 汚れた下着を脱いでいたためあらわになっている彼女の股間にはささやかなヘアが生えており、その下に少女としてのぷっくりとした割れ目がある。
 そして、ぴったりと閉じている合わせ目の上部を無理矢理押し広げるように突起が突き出ていた。
 サイズはオレの親指を一回り大きくしたくらいでほとんど包皮に包まれ、小学生のソレのようだった。
 少しくびれた先端は、亀頭に相当するピンク色の部分がかすかに露出し、尿道口と思われる裂け目が見えている。

 くにゅ

 少女の部分を広げてやると、肉棒の根元はしっかりと彼女の体に繋がっていた。
「やっ……ちょっと……見ないで……」
 必死に覆い隠そうとする彼女の手をどけ、可愛らしい肉棒を人差し指と中指と親指で優しくつまみ、くにくにと軽く揉んでやる。
「んふぅ……っ!」
 太ももに力を入れて閉じ、くすぐったそうに身をよじる。
「気持ちいいか?」
「や……だめ……汚い……」
「さっき風呂入ってたんだから大丈夫だろ?」

 くちゅ

 液体で濡れた卑猥な音がした。
 ぬるりとした感触。
 一旦拭いていたものの、オレの手による刺激で先端が透明な粘液でぬめり始めた。
「いやぁっ!」
 恥辱に顔がゆがむ。
 オレは構わず肉棒を挟んでた指を根元へと滑らせ、にゅるり、と優しく包皮を剥いてやる。
 すると、
「うわ」
 思わず正直に態度に表してしまった。
 彼女の言うとおり、汚かった。
 亀頭の後ろ側のえぐれた部分、いわゆる雁首の部分に白い垢が溜まっていて酸っぱいようなアンモニア臭が漂っていた。
「だから、だから……」
 美坂は涙目で俯く。
「ここ、洗ってないのか?」
「だって、それ見たら……嫌でも自分が普通じゃないって思い知らされて……」
 確かに、こんなに可愛いとはいえ年頃の女の子が眼を合わせるのは難しい代物だ。
 まして、自分という女の子の体の一部なのだ。
「だとしても、眼をそらしちゃ駄目だ。大事な所なんだから清潔にしなくちゃ」
 肉棒にティッシュを当てる。
「ひゃぅっ!」
 美坂はきゅっ、と眼をつぶり、胎児のような体勢で身をこわばらせた。
 当てたティッシュを動かすと彼女は激しく全身をわななかせる。
 目を合わせられなかったくらいだから、意識的に触れる事もなかったのだろう。
 と、なれば当然ここでの自慰も未経験であり、剥く事もなかったに違いない。
 排尿は……女の子のやり方なら照準を合わせる必要はないから大丈夫だったのだろうか?
 そんな肉棒初心者にこの刺激は強烈過ぎるのか、快楽を通り越して苦痛でしかないらしく勃起する事はなかった。
「痛いだろうけどもう少し我慢してろ」
 拭き取りを続ける。
 美坂は苦痛から逃れるように腰をよじり、時には逆に更なる刺激を求めるかのように突き上げたりした。
 彼女はその度に肉棒から全身に走る電流のような刺激に嬌声を上げていた。
「よし、仕上げだ」
「ふはぁ、ふはぁ……えっ?」
 息を荒くしていた美坂は刺激から解放される暇もなく、またも嬌声を上げることになる。

 ぺろっ

 舌先に走る、苦く、しょっぱい味。
「やっ……ちょ……そこ、汚……い……」
 美坂は刺激を堪えながら必死に訴える。
「だから奇麗にしてるんだろうが」
 そう言ってもう一度舌を動かす。
「ふぅ……あ……だめ……」
 少なくともオレには、虐待や排泄物で興奮したり、まして男を性の対象にするような嗜好はない。と、思う。
 この垢は汚い、確かにそう思う。これ単体を舐めろと言われたら断固として拒否するだろう。
 だから不快感は感じる。だが、美坂の体を奇麗にしてやりたいという思いが勝っていた。
 ただ、さすがに口の中に入った唾液混じりの垢を飲み込むのは勘弁して欲しいのでティッシュに吐き出す。
「これでよし、と」
 最後に肉棒の先端に軽くキスしてやる。
「ひゃぅん!」
 美坂はふたたび全身をわななかせた。
「ほら、奇麗になったぞ」
 美坂の横に座り、弛緩した上半身を片手で助け起こし、もう片方の手で肉棒を優しく、くい、と押し上げて支えてやる。
 刺激から開放されてとろんとした顔をしながら彼女は股間に目をやる。
「ほんと……きれい。可愛い……って、きゃっ!」
 ぼうっとしながら、恐らくは生まれて初めてソレに対し肯定的な思いを抱いた美坂は我に帰り、悲鳴を上げながら身をすくめる。
 だが、さっきの弛緩しきった体勢から、両手で揉みやすい程々の大きさに膨らんでいる乳房に両膝が当たるような胎児の体勢に慌てて移行する事は、激しい刺激をもたらした。
「〜〜〜!!」
 固く目をつぶり唸る。
 激痛でしかない刺激に声も出ないらしい。
 ついさっきまでオレが肉棒の下に手を添えて支えていたのだ。
 それなのに身を縮こまらせた事で自らの太ももでオレの手を押し上げ、激しく擦らせる事になったのだ。
 よりにもよって剥いたばかり、しかも敏感極まりない亀頭の裏側から鈴口にかけてオレの唾液だけの潤滑で一気に擦り上げてしまったのだから、その刺激がどれ程のものなのかは想像に難くない。
「何やってんだか」
 オレは頭痛を堪えながら、太ももと腹に挟まれていた手を引き抜き、あいかわらず声も出せない美坂の頭を撫でてやった。
 そのうちどうにか痛みが治まったのか彼女はゆっくりと目を開き、恨みがましい眼でオレを見る。
「許せ、不可抗力だ」
「う〜……」
「ちょっと、股開け」
「え?」
「皮、戻してやる。今のままじゃ刺激強すぎるだろ」
「や、やだ……」
「お? もうチンコの刺激の虜になったか。でも程々にしとかないとバカになるぞ」
「違う! あそこいじられて恥ずかしくないわけないでしょ!」
 美坂はそう言ってオレの胸板をドカドカと殴りつけてきた。
「そうそう、その調子」
「え?」
「昔のオレたちってこんな感じだったろ」
「あ……」
 オレがバカやって、水瀬が天然ボケかまして、香里がお姉さん役でたしなめて、そんな仲のよい3人組だった。そこに相沢が加わり、更に楽しい日々が始まる、そんな期待をしていたのだ。更に栞ちゃんが加われば、どんなに楽しくなるだろう。
「あの頃みたいにできるよな? オレたち」
「あたしの体……本当に、気持ち悪くないの?」
「はぁ……ここまで可愛がられてまだ言うか。とにかく皮、戻すぞ? その調子じゃパンツも履けねーぞ? まあ、そうやって一気に慣れさせるスパルタ方式もアリだがな」
「う……」
 青ざめる。
 肉棒が太ももに触れているだけでも強烈な刺激が走るらしい。
 まして下着に擦れたりしたらどうなるか。
「自分で、やるから……」
 赤面しながら答える。
「できるのか?」
「う……!」
 再び青ざめる。
「あれこれ自分で試行錯誤してみるのもいい経験だけどな」
 オレの場合はそうしてみたが結局戻せず、結局は自らをスパルタ式に慣れさせることになったのだ。
 彼女はしばらく逡巡していたが、やがて、
「……お願い」
 そう言って眼をつぶり、股を広げた。
 彼女の股間の肉棒をそっとつまむ。
 ぴくり、と彼女は震える。
 雁首の後ろでひだになってる部分を引き、包皮を戻して亀頭を覆ってやる。
「お前にゃちょっと早すぎたな」
 そう言って包皮越しに亀頭を指先でつついてやる。
「やだ、どこに話しかけてるのよ!」
「美坂の愛息子」
「バカッ!」
 抗議の声と共に蹴りが来て美坂の肉棒が揺れる。
 太ももに触れて擦れる筈だが悲鳴は上げない。包皮の効果は絶大で過敏な先端を見事にガードしていた。
「もう、大丈夫みたいだな」
「……うん、さっきみたいに痛くはないわ」
「いや、そうじゃなくてさ」
「え?」
「もう、おどおどしたり自分のこと嫌がったりはしてないだろ?」
「あ……!」
 恥ずかしがったり怒ったりはするものの、さっきまでのような陰鬱な雰囲気はなかった。
「自分の体のこと、よく知っておいたほうがいいぞ」
 そう言って再び肉棒をつまみ、指をゆっくりと上下に動かす。
「きゃ!」
 体を震わせる。
 今のところ包皮越しなら充分に刺激に耐え、快感として受け止められるのか、肉棒の感触はぶよぶよとしたものからぐにぐにとしたものへと変わり、オレ程ではないが大きくなって上向きに屹立した。
「お、元気元気、健気じゃないか」
「やだ……もう……」
 そう言ってそっぽを向く。
 恥じらいこそするものの、もう拒絶はしていない。
「さっきまであんなに拒絶してたんだ。当然ここでオナニーなんてした事ないよな?」
「んっ……あ……うん……してない…」
 美坂は快感に耐えながら懸命に返事する。
 にちゃにちゃと粘液質の音がし始めていた。
 刺激は程々で濡れ始めたようだ。
「せっかく神様がこんな可愛いのつけてくれたのに、邪険にしたらバチ当たるぞ? ほったらかしにするからこいつが寂しがってお漏らししちまうんだ」
 そう言って手を離す。
 さっき出したばかりなんだから、なかなか出ないのかもしれない。無理に射精に導く事もないだろう。
「やっ……続けて……って、あ、やだ! あたし、そんな!」
 快感に突き動かされとんでもない事を口走ってしまったことにに気づき、狼狽する。
「いいんだよ、それで」
「きゃっ!」
 自分の体について肯定的になってくれたのが嬉しくて抱きしめていた。
 ぐに
「あ……」
 お互い、肉棒を突きつけ、突きつけられた感触に気づく。
「北川君の……」
「はは、あいかわらずこの有様だ」
 それと共に、触れ合った腰全体にぬるりとした感触。
 彼女の肉棒の先だけではない。それが意味するところは、
「あ。や、やだ……」
「ありゃ、『男の子』ばっかり可愛がってたから、今度は『女の子』が拗ねちまったか」

 くちゅ

「あはぅっ……」
 『女の子』の部分を軽く指先でなぞってやると、そこは完全に濡れそぼっていた。
 それは美坂の肉棒の先から出てきている粘液同様に透明で糸を引いている。

 中指で『女の子』、人差し指で『男の子』の粘液をすくい取り、それぞれを舐めてみた。
「やだ! ちょっと……」
「『女の子』は酸っぱくて『男の子』は苦いな。これが美坂の味なんだな」
「やっ……バカっ!」
 蹴りが来るが耐える。
 そして背中から抱きしめ、両手で『男の子』と『女の子』両方に対する愛撫を再開する。
「ふぁ……あ!」
 むず痒そうに体をよじらせる。
 美坂の尻にオレの息子がぐにぐにと当たる。
 この体勢で美坂の肉棒を愛撫していると、まるでいつも通りのオナニーをしているような錯覚を抱く。
「気持ちいいか?」
「ん……うん……」
「さっき出したとき、オレとエッチする夢みてたんだよな?」
「……」
 こっちを向いた美坂は赤面して頷く。
「正夢にしたくないか?」
「え……?」
「オレ、美坂の事好きだぞ」
「え? えぇっ?」
「だからお前の全てが可愛い。全部可愛がってやりたい」
 そう言って顔を近づける。
「……」
 意図を察した美坂は逡巡の末、目をつぶる。
 そして触れ合う……その時。


「あ、ちょっと待った」
「……え?」
 洗面所に向かい、口をゆすいでくる。
「さっきお前のを掃除したばかりだったからな」
「もう!」
 そう言って膨れる。
「その気、無くなっちゃった?」
「……ううん、本当に、あたしと……してくれるの?」
 俯きながら、上目遣いで訊いてくる。
「こういうのって男が聞くもんだと思うが……まあ、双方同意って事でいいか?」
「……ん」
 美坂は赤面したまま頷く。
「じゃあ」
 そう言って抱き合い、唇を合わせる。
「んむっ……」
 そのまま布団の上に倒れこんだ。
 胸板に当たる美坂のふにゃりと柔らかい乳房の感触。それと共に、ぐに、とオレのヘソに美坂の肉棒が当たる。
 指を彼女の股間に這わした。
 ちゅぷ……
 卑猥な粘液質の音。
「準備……できてるな」
 こく、と頷く美坂。
 彼女の股間で元気に屹立している『男の子』の下にある少し開きかけた『女の子』に、つぷ、と指を入れてみる。
「んふっ!」
 息を漏らす。
 指をゆっくりと奥まで押し込んだ。
「ふああ……」
 体を震わせる。
「こっちは可愛がった事あるのか?」
 ふるふる、とかぶりを振る。
「やれやれ、可哀想に。これからは美坂に代わりオレがじっくりたっぷりと可愛がってやるからな」
「……今度は『愛娘』に話しかけてる、とでも言うつもり?」
「ご名答」
 そう言って暖かい膣内のあちこちを指でまさぐる。
「ふぁ! ふあぁ!」
 美坂は嬌声を上げながら身をよじる。
 そして掌を上に向け、体の上……肉棒の根元のあたりを指で撫でたとき。
「うぅっ!」
 苦悶の表情を浮かべ体を強張らせる。
「ごめん、痛かった?」
「ううん、なんか……『男の子』の根っこから先っぽにかけて、じーんってきて、お漏らしするときみたいな感覚がしたわ」
「ここ?」
 もう一度、前より加減して撫で上げてみる。
「うくっ……」
 切なそうな声と共に目を細め、また体を強張らせる。
 そして美坂の肉棒は、むく、とオレの指の動きにあわせて脈動した。
「ははぁ、前立腺ってやつだな」
「前立腺……?」
「ああ、男の膀胱の下にあって精液の元とか作って溜めとくんだそうだ。男は尻の穴から刺激できて気持ちよくなるんだと。だからホモの女役ってのは病み付きになるらしい」
 決してそんな性癖があったわけではない。学校の図書室にあった死体検死医の本にそう書かれていたのだ。
(参考・上野正彦著『死体は生きている』)
「男の場合は尻の穴だけど、美坂の場合はここから刺激できるみたいだな」
 そう言って膣内から指先で軽くノックしてやる。
「ん! そ、そこだめ……! それに、あたしだけ気持ちよくなっても……」
「え? ……じゃあ……いいんだな?」
 美坂は、こく、と頷く。
「……いくぞ、力抜けよ?」
 腰をかがめ、こっちも痛いほどに硬くなった『男の子』を突き出し、美坂の『女の子』にあてがう。
 彼女は、ぐびり、と生唾を飲み込む。
 元気に屹立している自らの肉棒で隠されて美坂の目からは見えないだろうが、感触で接合の様子は解るらしい。
 にちっ。
 粘液の絡む音と共に、『女の子』を掻き分けてオレの『男の子』の先端が柔らかく暖かいものに包まれる。
 そして、更に押し込むと美坂の純潔の部分が押し返してきた。
「〜〜〜!!」
 痛みに声も出ないらしい。
「だ、大丈夫か?」
 痛みに顔をしかめながらも健気に、こくこく、と何度も頷く。
 さらに奥まで入れる。

 ぐい

 オレの下腹部に当たっていた美坂の肉棒の力が強まる。
 さっき刺激していた前立腺の辺りに差し掛かったようだ。
「もうちょっとだ。頑張れるか?」
「う……ん。だい…じょう……ぶ」
 息も途切れ途切れに答える。
「……よし」

 ぐぐっ

 更に押し込む。
 完全に双方の下腹部が密着し、美坂の肉棒が挟まれる。
「あは……あたしの『女の子』に……入っ……ちゃっ……た」
 彼女は痛みに顔をしかめながらも笑顔だった。
「暖かい……美坂の中、気持ちいいよ」
「うん。北川君の……あたしの中で一生懸命ひくひくしてる」
「美坂のも……お互いの体でサンドイッチになって窮屈そうにじたばたしてる」
 美坂は短い息を吐き出しながら、身体を震わせている。
「嬉しい……北川、君、あたしを、好きになってくれて……あたしのこと全部可愛いって言ってくれて……可愛がってくれて……嬉しい……嬉しい……」
 そう言ってぼろぼろと涙を流す。
 そして、もぞ、と腰を動かした。
「動いて大丈夫なのか?」
「……うん。まだ痛いけど、むずむず切なくなっちゃった……」
 赤面しながら答える。
「よっしゃ」
 腰を打ち付ける。

「んぁ! ふぅ……く……あ!」
 美坂は嬌声を上げながら身をよじる。
 それと共にオレの下腹部にぐにぐにと肉棒が突き当たる。
「よっ……と」
 膝を立て、オレの上半身を起こす。
 その際、美坂の尻に手を回して繋がったままの腰ごと持ち上げる。
「えっ?」
 体勢の変更に美坂は戸惑う。
 お互いの上半身が離れた事で、これまでサンドイッチになって窮屈そうにしていた美坂の肉棒が粘液の糸を張ったまま、ぴょこん! と開放感をあらわすかのように空中に突き出る。
「きゃ! や、やだ……」
 美坂は狼狽するがオレは構わず腰を動かす。
 振動に合わせて美坂の乳房と『男の子』は前後左右に揺れるが太ももや腹にびたびたと当たりはせず、空間に突き立ったままだった。
 前立腺を容赦なく刺激されるためか、硬度は否応なしに高まるらしい。
「気持ちいいか?」
「ん……うん、痛い……けど、気持ち……よくなってきた」
 そう言った後、固くシーツを握り締めて快楽に耐えていた。
「お……オレ、そろそろ……」
「わ……あたしも、そうみたい……」
「頑張れるか?」
 美坂は、こく、と頷く。
 ラストスパートをかける。

 腰を打ち付けているうちに、顔や胸板に温かい液体がかかる。
 美坂の『男の子』の先端ににじみ出た粘液が振動で飛んでいるようだ。
「んっ……はっ……きっ……北川……く……ん」
 美坂はシーツから手を離し、オレのほうへ伸ばす。
 オレは美坂の尻から両手を放して再び彼女の体にのしかかり、がっしりと手を掴んでやる。
 お互い、もう片方の手を相手の背中に回して抱き合い、唇を貪る。
「ん……んんっ! んんーっ!」
 美坂は全身を痙攣させると共に、『女の子』も激しく脈動する。

 ずじゅっ!

 オレの爆発寸前の『男の子』を一気に引き抜き、元気に猛っている美坂の『男の子』にこすり付けた。
「うっ……うっ……あ……あっ……」
 美坂は肉棒への刺激に身をよじっていたが、突如目を見開いた。
「い……いやああっ!? だ、だめぇ! な、なにこれ? こ、壊れるぅ!」
 美坂の肉棒が震えるのを感じた。
 夢精以外はした事がなかったのか、美坂は肉棒の根元から熱い塊がせり上がってくる感覚に狼狽していた。
「いいぞ、思い切り出しちまえ!」
 更に激しく擦り合わせる。
 女性としての性的興奮と快感が肉棒を猛らせ、更に膣から前立腺を刺激され、止めにこうやって直に肉棒を刺激され、不慣れな快感にあっさりと美坂は屈服した。
 双方の『男の子』が激しく脈動する。

 どくんっ! どくっ! どくっ!

「み……美坂、美坂っ!」

 ぷぴゅっ! ぴゅぴゅっ! ぴゅぴゅぴゅっ!

「うあっ! くうっ、うあぁっ! ……ああっ……うあっ……」
 射精することにまだ慣れていないのか、美坂は苦悶の表情でひとつの脈動ごとに嬌声を上げ、腰を跳ね上げた。
 そして腹に温かい感触が広がる。

 お互い、ぐったりして息を荒くしたまま抱き合っていた。
 起き上がろうとすると……

 にちゃ

「あ……」
「うわ、すげー事になってるな」
 双方の腹は、オレが出した白濁液とは別に、透明な粘液が広がり、ベトベトになって糸を引いていた。
「美坂のは白くないんだな。玉がないからかな」
「……もう! 観察しないでよ!」
 四肢をだらしなく広げ、『男の子』と『女の子』双方の絶頂の快感に翻弄されていた美坂はそう言って、そっぽを向いた。
 二度の射精を経てもなお美坂の『男の子』は元気に屹立し、ひゅくひゅくと脈打っていた。