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「舞ーっ、お帰りー」
「…ただいま」
 お、引越し屋のバイトから帰ってきたか。
 何もかも一緒でベタベタ依存しあうのはいけないと考え、とりあえずバイトは別のものにしようと決めた。
 初め、舞は寂しくて泣いていることもあったが、だいぶ慣れてきたようだ。
 これから俺も同じ大学に入って……この3人で、どこまで時間を共有できるんだろうな……。
 ガチャ
「え?」
 物思いにふけっていたが、扉が開く音で我に帰る。
 湯気が引いて見えてきたものは……。
「ま、ままま舞ーっ!?」
「…祐一、うるさい」
 一糸まとわぬ格好の舞はタオルで前を隠す事もなく堂々とかけ湯をした。
 縛った髪を解いた舞の姿は新鮮だった……って、
「…端に寄って。入れない」
 全裸の舞は俺が入っている湯船に足をかける。露になった股間は俺のほうを向いていた。
「ちったぁ隠せっ!」
「…祐一は細かい」
「違うっ、おまえが適当すぎるんだよっ。大体、何で一緒に入るんだ!」
「…汗かいたから早く体洗いたい。それに、そろそろ見たいテレビが始まる」
「お、お前、自分が女だって自覚あるのか!?」
「…私にはそんなふうに元気になるものはないから、多分、女だと思う」
 慌ててタオルで隠そうとするがその手を掴まれる。
「…湯船にタオルを入れてはいけない」
「そういう問題じゃないーっ!!」