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戻る このふたなり(Kanonに欠けてた眼鏡っ娘分追加) はふた北川シリーズであり 『ふたなり(舞ED後の春)』 『ふたなり(北川君の性教育)』 の続きです 【Kanonに欠けてた眼鏡っ娘分追加】 オレと相沢とで必死にもがく久瀬を羽交い絞めにし、口を塞ぐ。 川澄先輩の話の邪魔をさせないためだ。 美坂チームに栞ちゃんを加えて下校中に久瀬と出会った。 改めてトイレの一件の礼を言おうとしたが、久瀬は相変わらず面倒そうだった。 久瀬はオレたちの味方だと思ったのだが、久瀬が言うにはただ単にふたなり……両性具有という特殊な人間が学校にいるのは厄介だと考えているだけだそうだ。 名簿や様々な書類の性別の欄に『どちらでもない』なんて項目は無い。 トイレや更衣室、体育の区分など性別に関する厄介な問題がたくさんある。 かといって退学に追い込んでマスコミに嗅ぎつかれでもしたら、『性的マイノリティに差別した』として叩かれる。 久瀬の話を聞いた相沢が血相を変えた。 「おい、舞の一軒でもやっぱり学園の外面しか考えてなかったのか!?」 川澄先輩は舞踏会でトラブルを起こし、退学処分を受けていたらしい。その一件で相沢と久瀬は出会っていたそうだ。 そして久瀬はあっさりと相沢の言葉を認め、更にこう言った。 「仮に、両性具有だというのが本当だとしても変にあれこれ要求したりせず、各自で工夫して隠し通して、これまでどおりの性別で生活してくれれば助かるんだがね」 確かに学校としても生徒会としてもそれが一番楽だろう。 それに、オレも栞ちゃんも別に特別扱いなど求めてはいない。変にジェンダーだの権利だのを主張するつもりはないし、サラシで胸を圧迫せずに済む生活に食指は動くがやはり表向きは男として生きていたい。 トイレで久瀬が言っていた通りで、SEXするような関係にでもならない限り性器の状態なんてどうでもいい事だったし、そういう関係になったらなったで普通という価値観にこだわらなければ何とかなってしまうものである。 何もしない、という最もありがたい配慮に礼を言ったが、それまた……。 「仮に君が本当にそうだったとしても、生徒会や学園と君の利害が一致しただけに過ぎない、別に礼を言われる筋合いなどない」 と、そっけなかった。 その時、久瀬の顔が引きつる。視線を追うと……。 「あははーっ、素直じゃないですねーっ」 能天気に笑う倉田先輩と……、 「……ベッドの上では素直なのに」 変化に乏しい表情でものすごいことを言う川澄先輩だった。 春休みのある日の夕方、どうも気分が乗らず勉強をサボってゴロゴロしていた時だった。 チャイムの音、だが一向に誰かが出る様子はない。そういえば母さんは出かけていた。 仕方なく玄関に出ると……川澄さんがいた。ただ何も言わず、そこに佇んでいた。 よく判らないが、立ち話もなんなので上がってもらい、リビングに通す。 「……謝りにきた」 「え?」 「……佐祐理から聞いた。私が校舎や舞踏会を滅茶苦茶にしてしまったのに、警察に突き出されず、学校にいられるようにあなたが弁護してくれていたって。 わざと私を怒らせて、佐祐理のそばにいる私に怯えた振りをして、手を出せなくなった事にして佐祐理が生徒会に行かなくても済むようにしていたって」 「え? ち、違う、あんな不祥事が表沙汰になったら学校の評判が悪くなるからもみ消していただけだ」 はじめは退学にしようとしていた生徒会に、事件は隠蔽した方が楽だと指摘し、そのアイデアが採用されたことで生徒会内部での僕の評判は上がった。 更に言うなら、そうやって倉田さんに恩を売っておこうと思っただけだ。それに、僕を許さないと言ったときの川澄さんは腰が抜けそうになるくらい怖かったのは本当だ。 第一、倉田さんの父親が議員であることは事実だが、議員は議員でも過疎に悩む農村の村会議員であって大した権力などないと父さんから聞いたことを最近まですっかり忘れていたのだ。 川澄さんが復学してからそのことを思い出し、倉田さんを生徒会に引っ張り込むメリットがなくなったから手を引いただけだ。 決して、倉田さんが『議員のお嬢様』という交渉のカードとして使えるよう復学まで真相を黙っていたわけではない……と、思うんだが。 「……あなたはそう言って、利己的な理由で行動していただけだ、ということにして相手に気を使わせないようにしている」 そんなことはない、本当に学校や僕の利益を考えての事だ。それがたまたま、彼女にとってもメリットがあっただけだ……と、思うんだが、本当はそうなんだろうか? 「……それなのに私はあなたを逆恨みして、酷いことを言ってしまった」 そう言って俯く。彼女の瞳にかすかに光るものを見つけ、胸が締め付けられる。 「逆恨みって、そんな。それよりも倉田さん……秘密にするように言っておいたのに」 川澄さんに対し罪悪感ではない何か、うまく言い表せない感情を抱きつつある自分を誤魔化すようにぶっきらぼうに言い放つ。 「……そのことで佐祐理を責めないで欲しい。佐祐理も苦しんでいた」 「え?」 「私と祐一に隠し事をしたことと、その結果、私たちがあなたを逆恨みするのを見てとても苦しんでいた」 「……」 倉田さんの性格なら、そのことで気に病むことは充分に考えられた。だが、それでも生徒の一人が銃刀法違反で逮捕されるという事態を防ぐには、あの茶番で『議員のお嬢様の力が働いた』ことにして誤魔化すしかなかった。 「……祐一は、合わす顔がないって言っていた」 彼が倉田さんと署名を持って談判に来たときの光景を思い出す。僕の理路整然とした意見に激高し、支離滅裂な行動を取ったことを冷静に考えたらあまりの恥ずかしさに頭を抱えて七転八倒するだろう。 彼の不良生徒そのものの行為を思い出し苦笑していたら……。 川澄さんが僕の肩に頭をのせた。 そして首筋に温かい何かが当たった。 「……久瀬さん…」 その首筋でくぐもった声。息の熱が伝わってくる。 いつの間にか、彼女の体が僕の体と密着していた。 「な? な、何をするんですか!?」 彼女は着ていたトレーナーを脱ぎだし、ジーンズも下ろした。 「……はじめは、警察に自首しようと考えていた。でも、そんなことしたら祐一も佐祐理も悲しむだろうし、あなたがしてくれた事を台無しにしてしまう」 そりゃそうだ。そんなことされたら事実の隠蔽という更なる不祥事も浮上してこっちが困る。 「……だけど、他に方法が思いつかない。私にはどうしたらいいのかわからない…」 着衣を脱ぎ捨てながら迫ってくる。 「ど、どどど、どうもしなくていい!」 もしかして、僕を傷つけてしまったと思い込み、償いのために自分の体を捧げようというのか? 自分も傷つこうというのか? 罪悪感に傷ついた自分自身の心を癒すために、彼女はそんなものを求めているというのか。 別に彼女に嫌悪感を抱いているわけではない。校舎や舞踏会での破壊活動を今さら責める気にはなれないし、隠し事をすることに苦しむ親友に思いを馳せ、僕を逆恨みしていた事にこんなにも苦悩する彼女の誠実さに好感を抱くのにやぶさかではない。 彼女の顔に光るものを見つけたときに抱いた切ない感情は……もしかしたら、その、そういったものなのかもしれない。 しかし、彼女が望むものを与えるわけにはいかない。彼女の罪の意識に付け込んで肉体関係を結ぶなんて最低の事だ。 そう思うのに、いつの間にか下着姿になってソファの上に僕を押し倒した彼女の豊満な肉体に視線が釘付けになり、ズボン越しに伝わる柔らかい感触に僕の体は素直に反応してしまった。 僕の肉棒が節操なく屹立してしまい、彼女の太ももに当たる。その感触に気づいた彼女はかすかに赤面し、それと共に辛そうな表情がかすかに緩む。 ここまで迫っておいて、相手がその気になってくれなかったら本当にどうしたらいいのかわからなくなるのだろう。 素直に昂ぶってゆく肉体と、こんな事をしてはいけないと考える道徳が激しくぶつかり合う。それに、僕は決して、体を見せるわけにはいかないのだ。 彼女は僕のシャツに手を伸ばす。 「か、川澄さん、そんなことしなくていい! 許して!」 「……」 彼女の手が止まる。ようやく、自分が自棄になっている事に気付いてくれたか。 「……許しを請うようなことをしてしまったのは私。でも、許してもらおうとは思ってない。償いにきただけ」 そう言って作業を再開した。何もわかってないよ、この人。 必死で抵抗するのだが、川澄さんは難なく僕の手を押しのける。彼女はあんな大きな剣を振り回せるのだ、下手な男よりも腕力は強いのだろう。まして、僕なんか……。 はだけた胸を見てかすかに驚いたように見える。とうとう見られてしまった。 だが、すぐに彼女は表情を緩める。 「……よかった。あなたが怪我をしているのなら、私にもしてあげられることがある」 怪我? 胸に巻いたサラシを包帯と勘違いしている? しかし、できることって? 彼女は僕の胸に手を置き、目を瞑る。 「……神様が、おかあさんを元気にさせるために授けてくださった力なら……」 何やら変な宗教みたいな事を言う。川澄さんはそういった種類の人なのだろうか? そういえば、彼女は子供の頃に超能力モノのTV番組に出演し、『あくまの親子』だと呼ばれて嫌がらせを受けていたと聞いたことがある。 だが、トリックでも電波でもなんでもなく、彼女は本当に不思議な力を持っている事はもう疑いようがない。 体が不思議な温かさに包まれ、胸と下腹部にむず痒い感触が細波のように広がっていたのだ。 ヒーリング……治癒を行う超能力? 僕は治るのか? 普通の体になれるのか? そう思っていたら、胸に巻いたサラシが締まって窮屈さが増す。いや、胸が膨らんだ? 僕の胸は、サラシで押さえつけてなかったらもっと大きく発育していたのか? つまり、僕の本来の性別は女? なにか違和感を感じたのか、彼女は怪訝な顔をしてサラシに手を伸ばす。 「わ! ちょ、ちょっと待って! 見ないで!」 「……おっぱい?」 見られてしまった。 元々僕は男にしては華奢な体つきだったが、中学に上がる頃から胸が膨らみはじめ、女性の乳房のように発達していったのだ。 胎児の段階でのホルモン異常により、染色体によって決定された本来の性別とは逆、もしくは男女の中間の状態で生まれるケースがあると聞いたことがある。 僕がそのケースに該当していたらしい。そして、彼女の癒しの力により本来の性別である女性として肉体を再構成されたのだろうか? そういえば、僕の股間には男性にあるはずの玉袋はなく、かといって女性にあるはずの裂け目もなく、その辺りの皮膚はひだになっているだけだった。 今、その場所からは何やらぬめった感触が広がり、体の芯から股間にかけて何やら切ない感覚を感じる。 自分にはなかったはずの器官の存在を意識した。膣が構成された? 僕は完全な女性になってしまったのか? と思ったが、ズボンの中に閉じ込められた肉棒の痛いくらいに張り詰めた感覚は相変わらず続いている。 考えてみれば、性器の形状こそ変だがそれ以外ではこれと言って健康面に問題はなかった。僕は遺伝子レベルでこういう体だったのだろうか? ふと我に帰ると、彼女は興味津々の面持ちで僕のズボンをパンツもろとも下ろしていた。 体の一部が引っかかっていたが強引に引き抜かれ、先端に激痛が走る。 そして、ズボンの中で窮屈そうにしていた僕の肉棒が川澄さんの眼前で元気に屹立した。 「……おちんちん?」 こんなことして、そんなこと平然といわなくても。 「……それなのに」 視線を下にずらし、手をそこに伸ばして……。 「う!?……ふわぁあ!!」 股間からむず痒いような痺れるような強烈な刺激が走り、体がのけぞった。女性としての快感……なんだろうか? 川澄さんは僕のこんな姿を見てどう思うのだろう? こんな体なのに、佐祐理さんにそばにいて欲しいという想いと、そんな資格などないという考えがせめぎ合い、屈折した行動に走っていた。川澄さんのことなど佐祐理さんに恩を売るための道具にしか見ていなかった……はずだ。 川澄さんのことなどどうでもよったはずなのに、今は、僕の異常な姿を見られ奇異の目を向けられ、嫌悪されることに激しい不安を感じる。もしかして、僕は……!? しばらく硬直していた彼女は……。 「……よかった」 「え?」 「……私にもついてるから、どうしたらいいのかわかる」 そう言うなり純白のブラジャーを外した。 僕のよりも大きい……いや、長年にわたるサラシの圧迫が癒された今の僕のと比べれば同じくらいの大きさの形のいい乳房が、ブラ同様に純白のショーツを脱ぐ体の動きに合わせて揺れていた。 露になった彼女の股間にはいきり立った肉棒はなく、ささやかな茂みの下にぶっくりとした膨らみと割れ目が見える。知識として知っている女体と寸分違わなかった。 なるほど、肉棒がついてるんじゃなくて乳房や女性器がついてるって意味ね。そこに対する快感の与え方はわかるってことか。 『どうしたらいいのかわからない…』というのは償いの方法や今後の方針ではなく、男性への快楽の与え方がわからないって意味か。 そうだよな、彼女の健康的な体を見れば納得できる。健康なら性欲だって当然あるわけで、そういう行為をすることもあるのだろう。 僕は狂信的なアイドルマニアみたいに、相手はウ○コもオナニーもしない、なんて幻想を抱いたりはしない。自分に対して行う要領で僕にも行うって事なのだろう。なるほど納得納得……ってそういうことじゃなくて。 しかし突っ込みを入れる暇もなく川澄さんの手が僕の股間と乳房に伸び、またも走った強烈な刺激に女性のような嬌声を上げてしまう。 生徒会室には生徒から没収された不要物が保管されており、その中にあったエロビデオをこっそりと着服している。 だが、嬌声を上げるAV女優を『どうせ演技だろ』と覚めた目で見ていた。現実でも男は騙されるんだろうな、男ってバカだよな……などと考えていた。(それでも僕の体は昂ぶったのだが) しかし、他ならぬ自分がそんな嬌声を上げる羽目になるとは思ってもいなかった。演技でもなんでもなく、勝手に艶かしい声が漏れてしまう。そんな自分が恥ずかしく、その恥ずかしさが更に自分を昂ぶらせる。 「あの、川澄さん? 僕の体……気持ち悪くないんですか?」 不慣れな快楽を堪えながら、どうにか言葉を紡ぎだす。 彼女はしばらく手の動きを止め……。 「……世の中には色々な人がいる」 そう言って愛撫を再開する。 まあ、そりゃそうか。エスパーに比べりゃ両性具有なんて不思議でもなんでもないだろうし、奇異の目で見られる辛さは他ならぬ彼女自身が身に染みて理解してるよな……って、そういうことでもなくて。 だがまたも突っ込みを入れる暇を与えられず、遂に彼女の指が僕の体内に侵入し、痺れるような、むず痒いような強烈な刺激が走る。 川澄さんは指を進入させたまま僕の体を起こして背中に回り、そこから股間を覗くように身を乗り出し、僕の胸に手を回す。 乳房が円を描くように揉まれ、穏やかだが心地よい刺激が走る。硬くなった乳首をくりくりとよじり、そこからは痺れるような刺激が走る。 これまでも、自分でするときに乳房を揉む事がなかったわけではないのだが、改めて他の人の手で刺激を与えられるとそれによる快楽は数倍になっていた。 股間の裂け目に侵入したままの指が暴れだし、内側の肉壁をこね回し、擦っていた。 川澄さんは、普段こんな風に自らを慰めているんだろうか? 抵抗せねば、こんな事は止めさせなくてはと考える理性がまだ残っているが風前の灯だった。頭のなかにぼんやりと白い霞がかかり正常な思考状態を保てなくなる。彼女なりの償いを素直に受け入れ、この快楽に身を任せてしまいたくなる。 どうにかその衝動を抑え川澄さんの手を押しのけようとするのだが、元々腕力は川澄さんのほうが強い上に快楽によって蕩けた体は勝手にひくひくと痙攣するばかりで、もう自分の意思で手を動かす事も叶わない。 女性としての未知の快感と興奮が男性としての興奮も促し、肉棒が張り裂けそうなくらい膨張する。 体内に侵入した川澄さんの指が肉棒の根元の辺りをなで上げるたびに肉棒が膨れ上がり、射精してしまいそうな感覚が走った。 もう、理性でそれを堪えるのは諦め、川澄さんの償いに完全に身を任せ、放出してしまいたい。 だが、あと一歩というところで射精には至らない。彼女が意図的にそうしてじらせているとは思えない。彼女の技術がまだ稚拙なためなのか僕自身の問題かは不明だが、内側からの刺激だけでは駄目で肉棒に直に刺激を与えないと絶頂には達せないようだ。 女性の部分だけではなく男性の部分も刺激して欲しくなるが、川澄さんはそうしてくれない。やはり抵抗があるのか、それともやり方がわからないから無視してるのか。どちらにしても、彼女にそれを頼むわけにもいかない。 もう理性などかなぐり捨て、限界以上に昂ぶった肉棒を自分自身の手で思いっきり扱いてしまいたい。気力を振り絞り、男性として川澄さんを押し倒し、この肉棒を川澄さんの体に突き立ててしまいたい。 だが、女性としての快楽に翻弄され、痙攣するばかりの肉体ではその衝動を実行に移す事は叶わなかった。 快楽が体中に蓄積し、爆発しそうになる。だが、どうしても絶頂に達する一線が越えられず、高まる快楽がそのまま苦痛となる。 と、そのとき川澄さんが刺激を不意に止め、僕の体から離れた。僕はもう自力で体を支える事ができず、そのまま後ろに倒れこむ。 だが、今の僕は刺激から開放された事に安堵することはできず、気が狂いそうなほどの物足りなさを抱いてしまっていた。 いざ、刺激が止んで体に自由が戻ると理性も復活してしまい、川澄さんの目の前で自分を慰める事も、まして彼女を押し倒すこともできそうにない。 どうすることもできず、体の中をうねる肉欲の昂ぶりをもてあまして身をよじっていたら川澄さんに両足を押し広げられ、肉棒が温かい感触に包まれた。 「ふぁっ!?」 川澄さんの顔は僕の股間に密着し、硬く屹立している筈の肉棒はその陰に隠れ……いや、彼女の口腔内にある!? 肉棒の先端に熱く弾力のあるものが触れ、それは先端をゆっくりと撫で上げている……舐められている!? 「うくっ……だ、だめ、そんなことしたら……」 体中をうねっていた快楽は突破口を見つけたかのように肉棒に集中し、爆発しそうになる。 足腰が勝手に動き、川澄さんから逃げるように腰を引いたり、逆に喉まで犯すかのように突き上げてしまった。 だが彼女は決して口を離さず僕の肉棒に刺激を与え続ける。 まるでアイスを舐めるような単純な動きだが、僕は否応なく高みに上り詰めてゆく。 このまま彼女の口腔内に僕の欲望を放出してしまったらどんなに気持ちいいだろう。 だが、そんな甘美な誘惑を必死に抑え、どうにか両手で彼女の顔を押しのける事に成功した。 唾液に濡れた肉棒が不満そうに震え、気を抜くと爆発してしまいそうに昂ぶっている。 「か、川澄さん。何するんですか!?」 「……」 しばしの沈黙の後…… 「ただ、そうして欲しいかなって」 「あなたはエスパーですかっ!」 ……って、エスパーなんだっけ、この人。 「……ここ、苦しそう。我慢は体によくない」 下半身を僕の顔に向け、またぐような体勢になって改めて僕の肉棒を咥え、舌での刺激を再開する。更に、僕の女性の部分にまたも指が侵入し、快感が発生する。この体勢は咥えながらでもそこを責めやすいようにするためのようだ。 刺激する事に夢中になり、彼女の腰が下がって奇麗なサーモンピンクの女性の部分が視界を埋める。 仕返し……いや、お礼に彼女にも快感を与えてやるべきなんだろうが、快感に支配された僕の体は時折痙攣するだけで言う事を聞いてくれない。口も、嬌声を上げるのが忙しく舐めてやる暇もない。 そうこうしているうちに彼女の攻撃でまたも頭の中が真っ白になって何も考えられなくなり、ただひたすらにこの刺激を味わっていたくなる。彼女を汚してはいけない、と射精を禁じていた理性も怒涛のように押し寄せる快楽についに押し流された。 肉棒の根元から熱い塊がせり上がり、先端が彼女の口腔内で爆ぜ、これまでに経験した自分の手による射精とは比べようのない快感をもたらす。 それと共に僕の女性の部分が激しく収縮し、もし指の替わりに男性の肉棒が進入しているなら精液を一滴残さず搾り取るかのように激しく締め上げ、爆発的な快楽が発生した。女性としての絶頂……なのだろうか? 膣からの快楽は、かすかに引いてきたと思ったら再びぶり返し、体中を暴れまわることを繰り返す。 「うぁああ! 止めて! もう止めて!」 川澄さんではなく、自分自身の体に懇願していた。 だが男女両方の性器が激しく脈動し、独自の意思を持ち僕を蹂躙するかのように激しい快楽の信号を脳髄に叩きつけてゆく。 このまま快楽が高まるとどうなるかわからない不安からのがれるかのように、僕にのしかかった川澄さんの体にしがみつく。 こうして頭の中は快楽に埋め尽くされ、何もわからなくなった。 ごしごし…。 「…駄目だった」 ティッシュで口を拭いながら、川澄さんがぽつりと言った。 川澄さんの声で快楽の海に沈んでいた意識が現実へと浮上する。 頭の中に満ちた白いもやをどうにか追い出し、言葉を発する。 「なにが…」 「こんな方法じゃ、駄目だった…」 やっぱり彼女は傷を求めていたのか、それなのに僕は女性として悦ぶばかりだったため、 それを与えてやれなかった。男性として彼女を抱き、痛みを与えてやれば彼女は救われたのだろうか? でも、そもそも彼女が選んだ方法では何の解決にもならない。それで前に進めるわけがない。 どうにか気力を振り絞って体を起こす。それまで僕は丸裸のあられもない格好で四肢をだらしなく広げる物凄い姿で虚脱していた。 「こんなこと、しなくていいんです。そもそも僕は傷ついてなんかいない。相手に気を使わせないための演技でもなんでもなく、本当に」 「……でも、それでは私の気がすまない。だけど私に与えられるものなどない。ああするほかなかった」 悲痛な顔で言う。 はあ……そうやって自分を追いこんでしまうんだな、この人は。 「……それなのに、あなたが気持ちよくなると私も嬉しくなった。あなたが失神したとき、あなたを征服したような気がしてぞくぞくとしてしまった。私のほうがたくさんのものを与えられている、これでは償いにならない……」 俯き、罪の意識に苛まれながらも物凄いことを口走る。僕に対する奉仕のつもりで取った行動で悦びを得てしまうことに罪悪感を感じてしまうようだ。 どうすればいいだろう? やっぱり、抱いて傷つけてやるしかないんだろうか? だが、快楽の波がどうにか収まった今、そんな行為をできるほど僕の体力は残っていなかった。 僕は……性欲を満たすのではなく、彼女を楽にしてやろうとするために抱こうと考えているのか? なぜ? やっぱり、僕は……? 「その……僕も充分に与えられてます。腰が抜けてしまうくらい気持ちよかったんだから」 その言葉に少しは救われたのか、彼女の悲痛な表情は緩む。 「まあ、ちょっと激しすぎましたが……」 「……わかった。今度はもう少し加減してみる」 「お願いします」 ……って、何か凄い約束してないか!? でも、そうする事で本人が癒されるのならいいか。僕にも他に方法が思いつかない。気が済むまで償わせてやろう。彼女からの刺激は激しすぎて怖いのだが、それを求めてもいる自分を発見していた。 それに、そういったものを抜きにしても、僕は川澄さんのそばにいたいと感じていた。 親友に思いを馳せ、逆恨みしたと思ったらここまで自分を追い詰めてしまうほどの誠実さを持つ彼女を、純粋に支えてやりたい。 この気持ちは、やはり……? 「って、わ! ちょっと、今すぐじゃない! 今日は休ませて〜!!」 公の場で口にするのはどうかと思うような物凄い話が終わった。 「あははーっ、佐祐……私も、時々混ぜてもらってるんです。切なそうな顔した久瀬さん、、可愛いんですよーっ」 この3人は俺たちに負けず劣らず、物凄い関係を構築しているようだ。 川澄先輩は少しだけ頬を赤らめていた、性的な話をしたため……というよりは、照れのような表情だ。 彼女にとってはどのような形であれ久瀬は大切な存在になっており、例え性的なものであっても自分が嬉しいと思えたらそれは尊いものと感じるらしい。 まるで自慢の宝物を誇示するようように話す彼女を見ると、変にいやらしく感じてしまうオレたちの方が汚れているように思えた。 はじめはそんなきっかけで肉体関係に発展するなんてとんでもないと思っていたが、双方の性的嗜好の相性がよく、それがきっかけではあっても今ではそれなりに幸福な関係を築きつつあるらしい。 あまりの恥ずかしさに久瀬は話をさえぎろうと大声を張り上げ、もがいている。 腕に伝わる久瀬の胸板の感触はオレにとっても馴染みの深いものだった。サラシで押さえつけられた乳房の感触だ。 久瀬はオレや栞ちゃんと同じ境遇だったからこそ、ああも気持ちを理解してくれていたようだ。 「はぇ……せっかく可愛い下着選んであげたのに、つけてくれてないんですね……。こんなふうに圧迫してたら形が崩れてしまいますよ? 奇麗なのに勿体ないです」 久瀬の不自然に平坦になった胸を見ながら憮然とした顔で言う。 「そ、そんなこと言われても〜!!」 女装(?)までさせられてるのか。同情を禁じえない。 ふと、熱い視線に気付く。 美坂姉妹は、爛々とした目でオレの胸を見ていた。もしかして、オレにも女モノの下着を見立てる気か? その光景に、寒気と共に期待もしてしまう自分が堪らなく悲しかった。 「……さりげなく舞と佐祐理さんの尻に敷かれてないか?」 ふたりの説明に呆然とした相沢が久瀬に言う。 「……時々私のお尻の下敷きにすることがある。そうすると久瀬さんは私を可愛がってくれる。この前も犬さんみたいに舐めてくれて、あっという間に私は上りつめてしまった」 こく、と頷いた川澄先輩は、あっけらかんと物凄い事を言い放った。 こいつは文字通り尻に敷かれるらしい。 どのような行為に耽っているか暴露され、あまりの恥辱についに失神した久瀬を見ると、これはこれで幸せなのかなと思うのだった。 |